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あなたと

 つまり、終わってしまった、感情です。


 2017年3月というのは、なんというか、私的重大事件が多すぎて、未だに戸惑っています。その具体的な内容については、述べたところで誰も得をしないだろうし、更に、私にとってそれらの経験を文章化することが如何に虚しいことなのかを十分自覚しているつもりなので、伏せることにします。とにかく、それらの事件(事実)に私はひどく振り回され、いたく傷付いたのは紛れもない事実です。私が傷付いた、その感情をTwitterにおいて吐露した(してしまった)ところ、多くのフォロワーから苦情のDMが来て、私はまた傷付きました*1。誰も分かってくれないか…と。


 2017年3月。きっとこの月は私がこれから生きていくなかで忘れることの出来ないものになるでしょう。述べておかねばならないのは、その事件というのが総じてネガティブな気分にさせるのだということです。少なくとも私がなにひとつ上手くやれたことはなかったし、率直に言えば失敗続きでした。はっきり言って、(言葉通りの意味での)自殺は数度頭をかすめました。しかし、「強盗すれば大学を辞められると思った」との名言*2を残した新大学生や、飛び込み自殺を図ったところ電車の窓に突き刺さり死を免れた男性を知るうちに、彼らの意図的かどうかさえ分からないユーモアに影響を受け、近頃は‐単調な自殺はユーモア・ゼロだな‐と思うようになりました。なので、死ぬときはアクロバティックかつユーモラスでありたいけれど、そのような死に方を模索しているうちに単調に死んでしまうんだろうな、との思いもあります。


 実は一昨日の夕方、悪夢を見ました。私はひとりきりで廊下を歩いていて、おそらくそれは母校の高校の廊下ですが、その姿を後輩に目撃されてしまう。彼は私とあまり仲の良くない後輩でした。早い話、彼は私の嫌悪の対象でした。その彼が、私のそんな姿を嘲笑します。私は羞恥心から走り出しました。前には部活の同級生が二人。追い付きました。その二人というのは、AとBとしますが、前者は現役で東大へ進学した奴で、後者は潔く浪人を決めた奴でした。私は彼らに話しかけました。いつものように…でも、彼らは私の話に耳を貸してはくれませんでした。私はひとりきりでした。
 そう、私は浪人する勇気を持てず、妥協に妥協を重ねて取り敢えず大学へ進学することになった、なにものにもなれなかった中途半端者です。もう、彼らとは違うんだ…。そういえば、彼らは二人とも中学一年生の時のクラスメイトでした。あれから6年が過ぎ去って、色々なことがあったけれど、私は彼らに精神の面で大きく遅れをとってしまいました。もしかしたら周回遅れかもしれません…


 かつて祖父母たちから「キラキラしてる目をしてるね」と度々誉められたことを近頃はよく思い出します。それが純粋や無邪気の象徴だったんだろうけれど、今ではその輝きは失われ、手入れを放置された水槽のように濁った眼差し*3。それは、なにもデリケートな汚さを暴露し続ける世界への失望ではなく、日々最小値を更新し限りなくゼロに接近する自己肯定感から来るものです。


 AやBがこれからどのような生き方をしていくのか、私には皆目見当がつかないし、私も自身のことで精一杯です。
 そういえば、この間、部活の同級生たちと顔を合わせる機会がありました。彼らの進路は様々で、大学に進学したり浪人したり。私は前者ですが、前述した精神状態のために進学を祝福されても複雑な気分になるばかりでした。大学進学がいつでも正しいわけではないのです。でも、仕方がなかった。浪人する勇気はなかった…私は目の前に立つ#春から浪人 たちに対していったいどんな話をしたらいいのか、分かりませんでした。彼らがどんな精神状態でいて、まぁプラスでないのは分かっていますが、彼らが私たち(特に妥協した私)にどんな感情を抱いているのか。でも、表面上は彼らは立ち直っているように見えました。というのは、彼らから発される「駿台」「河合塾」「東大」といった言葉。‐なんだ、もはや浪人は自虐ネタなのか…‐そう、思いました。以前より自虐に精を出していた私にとってその空間はどこか懐かしい雰囲気、端的にいって思った以上に居心地がよかったのです。でも、実際のところそんなことはなかったのです。のちに彼らが実際の感情を吐露する場を目撃してしまい、私はまた過酷な現実に戻されざるを得なかったのです。大学受験を経験した者には三種類がある。大学進学する者、社会進出する者、浪人する者。この三者が分かり合えることなど、やはりないのです。あの、6年間一緒にやってきた部活の同級生12人は、いまとなっては、もう、完全に、バラバラなのです。だから、みなさん、さようなら。

*1:嘘です。因みに例のNHK記者の性的暴行容疑者が今月2日に逮捕されて以来、NHKには全国から約1500件の抗議の電話やメールが寄せられているらしい

*2:マジで名言

*3:因みに、このところ右目がものもらいで腫れており、つまり最悪です